WiMAXの料金ページは、どこも「実質月額◯◯円」という大きな数字が先に目に入ります。ところが実際に申し込むと、事務手数料・端末代・オプション料が後から積み上がり、思っていた金額と違った、ということが起こります。
この記事では、カシモWiMAX(株式会社MEモバイルが自社で運営するWiMAXブランド)の料金を、提供元が公表している資料に載っている金額だけを使って組み立て直します。推測で埋めた数字は一切使っていません。そのかわり、提供元の資料どうしで記載が食い違っている箇所は、隠さずそのまま書きます。
「月額いくらか」だけでなく「解約するとき・電波が届かなかったときにいくらかかるか」まで先に知っておきたい方向けの内容です。
結論: 料金の全体像
| 項目 | 金額(税込) |
|---|---|
| 月額料金(初月) | 1,408円 |
| 月額料金(2ヶ月目以降) | 5,412円 |
| 開通事務手数料(契約時1回) | 3,300円 |
| 契約解除料(解約違約金) | 0円 |
| 端末代金(一括) | 39,600円 |
| 端末代金(分割) | 1,100円 × 分割回数 |
| 端末分割サポート適用時の月々の端末負担 | 0円 |
| プラスエリアモード(使う月のみ) | 1,100円 |
| 実質月額(24ヶ月換算・事務手数料込み) | 5,383円 |
カシモWiMAXが提供しているのは「5Gギガ放題プラス 縛りなしSA端末プラン」の1プランのみです。プラン選びで迷う余地がない代わりに、料金の差は「オプションを使うか」「いつ解約するか」だけで決まります。
月額料金: 初月だけ安く、あとはずっと定額
カシモWiMAXの月額料金は2段階です。
- 初月: 1,408円
- 2ヶ月目以降: 5,412円(ずっと定額)
WiMAX各社によくある「12ヶ月目までは割引、13ヶ月目から値上がり」という段階制ではありません。2ヶ月目に上がったあとは、契約が続く限り5,412円のままです。(2ヶ月目以降の月額は、2026年10月1日から4,818円→5,412円に改定されています。運営会社の公式コラムに記載があり、同じ公式サイトの古いコラムには旧額の4,818円が残っています)将来いくらになるかを計算しなくていいという点は、この料金体系の分かりやすさです。
実質月額5,383円 —「長く使うほど安くなる」は当てはまらない
契約時にかかる開通事務手数料3,300円を24ヶ月で均した実質月額は5,383円です。
ここで注目したいのは、この実質月額が、2ヶ月目以降の表示月額5,412円とほとんど変わらないという点です。理由は単純で、初月割引で浮く金額と、契約時に払う事務手数料3,300円が、ほぼ打ち消し合うからです。
これは裏返すと、次の2つを意味します。
- ❌ よくある誤解: 「長く使えば初期費用が薄まって実質月額が下がっていく」
- ⭕ 正しい理解: カシモWiMAXは大きな現金キャッシュバック方式ではなく、初月割引も1ヶ月分だけなので、契約期間を延ばしても実質月額は5,412円に近づいていきます。下がるのは、LINE友だち登録(事務手数料0円)・友達紹介・他社乗り換えのキャンペーンを使える場合だけです
キャッシュバックの大きい他社は、受け取りに成功すれば実質月額が大きく下がりますが、手続きを1つ落とすと一気に跳ね上がります。カシモWiMAXは上下の振れ幅が小さく、計算しないと分からない落とし穴が少ないタイプの料金体系だと言えます。
💡 このセクションのポイント
実質月額5,383円は「安く見せるための数字」ではなく、表示月額5,412円とほぼ同じ。派手さは無い代わりに、後から計算が狂う要素が少ない。
見落としやすい追加費用3つ
月額以外に発生しうる費用は、大きく3つです。
① 開通事務手数料 3,300円(通常額。キャンペーンで0円になる場合があります)
契約時に3,300円がかかります。これに加えて、ユニバーサルサービス料・電話リレーサービス料等が別途発生する旨の記載があります(これらは金額が変動する制度料金のため、提供元の資料にも具体的な金額の記載はありません)。ただし、公式には次のキャンペーンがあります(2026年10月3日確認)。
- LINE友だち登録: 通常3,300円の開通事務手数料が0円になります(公式のキャンペーンページ)
- 友達紹介: 紹介された側・した側とも5,000円分のデジタルギフト券(種類は現金などから選べる。契約から6ヶ月後に付与)
- 他社からの乗り換え: 最大40,000円分のデジタルギフト券(他社の契約解除料金明細の提出が条件)
- 充電器セットの無料プレゼント(DOCK 5G 01、先着500名)
各ページに「他の新規ご契約者向けキャンペーンとの併用はできません」という注意書きがあります。公式トップには「煩雑な手続きが必要なキャッシュバック方式も採用しておらず」とも書かれており、大きな現金キャッシュバックで実質月額を下げる設計ではありません。
スマホとのセット割
公式トップには、UQ mobileの「自宅セット割」(トクトクプラン等で1,100円/月、くりこしプラン+5GのS/Mで638円、Lで858円)と、auの「auスマートバリュー」(使い放題MAX等で1,100円/月)が書かれています。さらに、公式のFAQによると、セット割が適用されると、プラスエリアモードの使用料金が無料になります。なお、プランページには「UQ mobileの月額基本使用料が最大550円(税込)割引」という別の記載もあり、公式内で額の表記が割れています。申し込み前に、自分のスマホのプランで確認してください。
② 端末代金 39,600円 —「分割サポート」で月々0円になる
端末(5G L13 / DOCK 5G 01)の代金は一括39,600円、または分割1,100円 × 分割回数です。そして「端末分割サポート」が適用されると、月々の端末負担は0円になります。
公式の記載を確認しました。公式のトップとお支払い方法のページには、端末の支払い方法は一括または分割36回払いから選べること、端末分割払いサポートは分割払いを選んだ場合のみ適用されること、36回の分割払い満了前に解約すると端末の残債を支払う必要があることが書かれています(FAQの例では、2年(24ヶ月)で解約した場合は、1,100円×12ヶ月=13,200円が残債です)。
初期契約解除の申請用紙には「端末分割払いサポート加入時の残債は38,500円」とも明記されています(初期契約解除の場合の金額です)。
③ プラスエリアモード 1,100円(使った月のみ)
WiMAXの電波が届かない場所でも、au 4G LTE / au 5G回線に切り替えて接続できるのが「プラスエリアモード(+Aモード)」です。電車内やWiMAXエリア外で効果を発揮します。
このモードを使うと、月額1,100円のオプション料金が別途発生します。毎月使えば年間で13,200円、月額料金とは別にかかる計算です。「エリアが不安だから常時オンにしておこう」と考えている方は、この金額を最初から予算に入れておく必要があります。
さらに、提供元の資料の間で記載が揃っていない点があります(下の表)。公式FAQの「15〜30GB」は「ご契約プランにより上限が変わります」という意味で、この縛りなしSA端末プランについては、プランページ・トップのFAQ・初期契約解除の申請用紙が、いずれも30GBと書いています。
| 出典 | 速度制限がかかる条件 |
|---|---|
| 初期契約解除申請用紙 | +Aモードを月間30GB以上利用した場合、月末まで速度制限 |
| 提供元のFAQ | 当月の通信量が15〜30GB超過時、当月末まで送受信最大128kbpsに制限 |
同じ会社の資料でありながら、制限が発動する容量の表記が揃っていません。プラスエリアモードを主力として使う予定であれば、申込前に必ずご自身で最新の条件を確認してください。当サイトとしては、どちらか一方を「正しい方」として断定することはしません。
なお、通常のスタンダードモードは「原則、通信容量の制限がなくご利用できます」とされていますが、「一定期間内に大量のデータ通信があった場合、混雑する時間帯の通信速度を制限する場合があります」という注記が付いています。
契約前に必ず確認: エリア判定は3区分
WiMAXで最も多い失敗は「届いてから電波が入らないと分かる」ことです。カシモWiMAXでは、提供元のピンポイントエリア判定ページで事前に確認できます。
手順
- スタンダードモードを選択したうえで、利用予定の住所・郵便番号を検索する
- 電波状況を確認する
判定結果は「5G / 4G / 上記以外は非対応エリア」の3区分で表示されます。使用回線はWiMAX 2+・WiMAX 5G、およびプラスエリアモード時のau 5G / au 4G LTEです。
判定は必ず実際に使う場所(自宅の部屋、通勤経路など)で行ってください。判定が「4G」だった場合、5G前提の速度は期待できません。
【重要】エリア外だったときの「初期契約解除」— 無料ではありません
ここが、この記事で最もお伝えしたい部分です。
電波が入らなかった場合に使えるのが「初期契約解除」ですが、これは無料の返品制度ではありません。取りこぼしやすいポイントを、提供元の申請用紙の記載に沿って整理します。
受付期間は「初回配送到着日から8日間」
初回配送到着日とは、配送業者が届けに来た日です。受け取らなかった場合も、不在票が投函された日が起算日になります。受け取りを先延ばしにすると、その分だけ期限が削られます。
また、申請用紙を発送した日が受付期間内であることが条件です。8日目に気づいてから準備を始めると間に合いません。
減免されないもの
利用料・違約金・損害賠償は請求されず、同時加入のオプションも削除・減免されます。しかし、次の2つは残ります。
- 開通事務手数料3,300円: 初期契約解除をしても減免されません
- 返送料: 契約者自身の負担です
さらに追加費用が発生するケース
| 状況 | 発生する金額 |
|---|---|
| 同梱物に不備がある(到着時と同じ状態で返送できない) | 商品損害金 39,600円 |
| 端末分割払いサポートに加入していた | 端末代金の残債 38,500円 |
| 端末を一括払いで申し込んでいた | 端末代金の返金なし |
箱・付属品は、電波を確認し終えるまで絶対に捨てないでください。同梱物の不備だけで39,600円が発生します。
対象外になるケース
- 法人契約は初期契約解除の対象外です(個人契約のみ)
- マイページや電話から「解約」手続きをすると通常解約になります。初期契約解除にはなりません
初期契約解除を使いたい場合は、通常の解約導線ではなく、申請用紙を返送窓口(株式会社MEモバイル カシモWiMAX初期契約解除 返送窓口)へ送る必要があります。ここを間違えると、制度そのものが使えなくなります。
返送する前に試す価値がある、公式の対処手順4つ
提供元は、初期契約解除に進む前の改善策として次の4つを案内しています。「電波が弱い」「圏外になる」「速度が遅い」と感じた段階で、まずこちらを試す価値があります。
- SIMカードの挿し直し — 電源をOFFにして正しい向きで挿し直すと端末が再起動され、正常な通信状態に戻ることがあります
- 端末の初期化 — 5G L13は端末底面のSIMカード挿入口にある小さな穴を3秒以上長押し。DOCK 5G 01は「設定 > 工場出荷時に戻す」または本体側面のRESETボタンをSIM取り出し用ピンで5秒間長押し。5G NC03はRESETの穴を約5秒間長押し
- モードの切替 — プラスエリアモードへ切り替えると、電車内やWiMAXエリア外でも接続できる場合があります(※月額1,100円のオプション料金が発生します)
- 設置場所の見直し — 窓際、床から離した場所へ。他のルーターや電子機器との混線を避ける。モバイルルーターはUSBケーブル、ホームルーターはLANケーブルでの有線接続も可能です
特に4番は費用ゼロで効果が出ることがあります。8日間の期限内であれば、まず設置場所を変えて再確認 → それでもダメなら初期契約解除という順番が合理的です。
カシモWiMAXが向く人・向かない人
向いている人
- 契約期間に縛られたくない人 — 契約解除料は0円。プラン名自体が「縛りなしSA端末プラン」です
- 料金計算を単純にしたい人 — 現金キャッシュバックの受け取り手続きが必要な方式ではないため、受け取り忘れで損をする経路が少ない料金です(友達紹介や他社乗り換えのギフト券は申請が必要です)
- 短期利用の可能性がある人 — 解約時に違約金が積み上がりません(端末の残債は別途確認が必要です)
向いていない人
- キャッシュバックで実質額を下げたい人 — 大きな現金キャッシュバックはありません。実質月額5,383円は表示月額とほぼ同じで、下げる手段は、公式のキャンペーン(事務手数料0円・友達紹介・他社乗り換え)に限られます
- プラスエリアモードを常用する予定の人 — 月額1,100円が上乗せされ、年間13,200円の追加になります
- 法人契約を検討している人 — 初期契約解除の対象外です。エリアの事前確認がより重要になります
よくある質問
Q. 契約期間の縛りはありますか?
A. 契約解除料は0円で、プラン名も「縛りなしSA端末プラン」です。公式のよくある質問には「契約期間はありません。いつ解約しても解約違約金は0円です」と書かれています。ただし、端末を分割で購入している場合は、解約時の端末の残債を一括で支払います。
Q. 工事は必要ですか?
A. WiMAXは回線工事が不要で、端末が届き次第使えます。そのぶん「届いてから電波を確認する」流れになるため、8日間の初期契約解除の期限管理が重要になります。
Q. 解約したら端末代はどうなりますか?
A. 一括払いの場合、端末代金の返金はありません。分割払いサポート加入中の場合、初期契約解除時の残債は38,500円と明記されています。
Q. 一番安く使う方法は?
A. プラスエリアモードを使わず、スタンダードモードのみで運用することです。プラスエリアモードは使った月に1,100円が加算されます。
Q. 法人でも契約できますか?
A. 法人契約自体は可能ですが、初期契約解除の対象外です。エリア判定を事前に済ませておくことが必須になります。
まとめ
カシモWiMAXの料金は、初月1,408円 → 2ヶ月目以降5,412円の定額、事務手数料込みの実質月額5,383円。プランは1つだけで、契約解除料は0円です。
派手なキャッシュバックが無い代わりに、後から計算が狂う要素も少ない料金体系です。注意すべきなのは月額そのものより、プラスエリアモードの1,100円と、初期契約解除でも減免されない3,300円+返送料、そして同梱物不備の39,600円という出口側のコストです。
エリア判定を先に済ませ、箱と付属品を8日間は保管しておく。この2点さえ守れば、料金面での想定外はかなり抑えられます。
▼ 申込み・最新の提供条件の確認はこちら
カシモWiMAXの提供条件を確認する
本記事の検証時点: 2026年10月3日時点で提供元が公表している資料(公式サイトの料金・キャンペーン・FAQ・お支払い方法・初期契約解除申請用紙・運営会社のコラム)に記載された金額・条件のみを使用しています(2026年9月10日の初版を訂正しました)。記載の無い項目は「記載がない」と明記し、推測での補完は行っていません。
更新日: 2026年10月1日(月額料金を2026年10月1日の料金プランページで再確認し、改定後の金額に更新)
利益相反の開示: 本ページの紹介リンクには広告(アフィリエイト)を含みます。料金・提供条件は変更されることがあるため、申込前に提供元の最新の案内をご確認ください。
この記事の位置づけ:この記事はカシモWiMAXの料金内訳を扱っています。初期契約解除の手続きそのもの(8日間の起算日・申請用紙の送り先・マイページからの解約が対象外になる点)は解約の記事にまとめているので、実際に手続きをする段階では次をあわせてお読みください。
この記事が参考になったら、最新のキャンペーン情報などをSNSでも発信しているのでよければフォローしてください → X(@wifi_buchou) / Instagram(@wifi_buchou) / Facebook
