カシモWiMAXの解約は違約金0円。それでも「8日以内の解約」だけは費用が出る理由

カシモWiMAXの解約について調べていると、「違約金0円」という情報と「解約に3,300円かかる」という情報の両方が出てきて、どちらが正しいのか分からなくなります。

結論から書くと、どちらも正しいです。カシモWiMAXには性質のまったく違う2種類の「やめ方」があり、片方は費用0円、もう片方は費用が発生します。そして厄介なことに、費用0円のつもりで手続きをしたら数万円請求されるという取り違えが起きうる構造になっています。

この記事は、株式会社MEモバイルが提供するカシモWiMAXについて、提供元が配布している初期契約解除の申請用紙とプラン案内ページの記載だけを根拠に、解約時に実際いくらかかるのかを整理したものです。「今すぐやめたい人」と「これから契約するけれど解約条件が不安な人」の両方が読める形にしています。


結論: 契約解除料は0円。費用が出るのは「契約直後にやめる場合」だけ

カシモWiMAXが提供しているのは「5Gギガ放題プラス 縛りなしSA端末プラン」の1プランのみで、契約解除料金は0円です。プラン名自体に「縛りなし」と入っており、案内ページ上に最低利用期間の記載もありません。

つまり、契約から数ヶ月以上たった通常の解約であれば、やめること自体にお金はかかりません。ここは素直に評価してよい点です。

一方で費用が発生するのは、端末が届いた直後にやめる「初期契約解除」を使う場合です。エリア判定では使えるはずだったのに実際は電波が入らなかった、という理由でやめるケースがこれにあたります。

やめ方 使える時期 契約解除料 それ以外の費用
通常解約 いつでも 0円
初期契約解除 初回配送到着日から8日間 0円(利用料・違約金・損害賠償の請求なし) 開通事務手数料3,300円(税込)+ 返送料

「解約金0円なのに費用が出る」という一見矛盾した状態は、契約解除料と開通事務手数料が別物であることから生じています。初期契約解除の申請用紙にも「ご契約時に発生した初期開通事務手数料3,300円(税込)は、初期契約解除をされた場合でも減免とはなりません」と明記されています。返送料も利用者自身の負担です。


初期契約解除でいくらかかるのか、条件別に整理する

初期契約解除は「圏外だった場合の出口」として用意された制度ですが、無料の出口ではありません。加入形態と返送状態によって、請求額が大きく変わります。

必ずかかるもの

  • 開通事務手数料 3,300円(税込) — 減免対象外
  • 返送料 — 利用者負担

条件によって上乗せされるもの

  • 端末代金の残債 38,500円(税込) — 「端末分割払いサポート」に加入している場合に発生します
  • 端末代金の返金なし — 端末を一括払いで申し込んでいる場合、支払った端末代金は返ってきません
  • 商品損害金 39,600円(税込) — 同梱物に不備がある場合に発生します

3つ目が特に見落とされやすい項目です。申請用紙には「商品一式はお客様に到着した際と同状態で返送する必要があります。同梱物の不備がある場合は商品損害金39,600円(税込)が発生します」と書かれています。端末本体だけ返せばよいのではなく、箱の中に入っていたものを一式そろえて返す必要があるということです。届いた段ボールと同梱物は、少なくとも到着から8日たつまでは捨てないでください。

法人契約は初期契約解除が使えない

申請用紙には「個人契約の方のみ対象となります。法人契約の場合は初期契約解除の対象となりません」と明記されています。事業所や店舗で使う目的で法人名義で契約した場合、「電波が入らなかったから8日以内にやめる」という選択肢が最初から存在しません。法人名義での申し込みを検討している場合は、契約前のエリア確認の重要度が個人契約とは比較にならないほど上がります。


最大の落とし穴: マイページや電話で「解約」すると初期契約解除にならない

ここが、この記事でいちばん伝えたい部分です。

初期契約解除の申請用紙には、次の一文があります。

※マイページ、お電話から『解約』手続きをされると通常解約となります。

つまり、「8日以内だから初期契約解除になるはずだ」と思ってマイページから解約ボタンを押すと、それは初期契約解除ではなく通常解約として処理されます。

通常解約になると何が違うのか。初期契約解除で認められている「利用料や違約金や損害賠償などを請求することはございません。また、同時加入のオプションサービスも削除され、費用は減免となります」という減免が、まるごと適用されなくなります。8日以内という同じタイミングで手を動かしているのに、押した場所が違うだけで請求額が変わってしまうということです。

初期契約解除を使うには、申請用紙を提出する必要があります。しかも受付期間の判定は「初期契約解除申請用紙を弊社に発送した日が受付期間内であることが条件」とされているため、社内で処理された日ではなく自分が投函した日が基準になります。

8日間の数え方も注意が必要

受付期間は「初回配送到着日から8日間」ですが、この「初回配送到着日」の定義が独特です。

初回配送到着日とは配送業者がお届けに伺った日です。(お受け取りにならなかった場合も初回に不在票が投函された日となります)

受け取っていなくても、不在票が入った日からカウントが始まります。 出張や旅行で不在にしていて、帰宅後に再配達で受け取った場合、手元に端末が届いた時点ですでに数日消化されている可能性があります。再配達で受け取った人は、まず不在票の日付を確認してください。

返送先は以下です。

株式会社MEモバイル カシモWiMAX初期契約解除 返送窓口
東京都墨田区亀沢3-3-14-1F


費用の取りこぼしを防ぐチェックリスト

初期契約解除は、手順を1つ間違えるだけで請求額が数万円単位で変わります。実行前に以下を確認してください。

  • [ ] 不在票または配送日を確認し、8日間の起点を特定した
  • [ ] マイページ・電話の「解約」ではなく、申請用紙を使うことを理解している
  • [ ] 申請用紙を8日以内に発送する(到着日ではなく発送日が基準)
  • [ ] 端末の箱と同梱物一式がそろっている(不足すると39,600円)
  • [ ] 「端末分割払いサポート」に加入しているか確認した(加入時は残債38,500円)
  • [ ] 個人契約である(法人契約は対象外)
  • [ ] 開通事務手数料3,300円と返送料は戻らないことを了解している

解約する前に: 提供元が案内している電波改善の4手順

「電波が入らない」という理由でやめようとしている場合、提供元は初期契約解除の申請用紙の中で、その前に試すべき改善策を4つ案内しています。設定を変えるだけで解決するなら、3,300円と返送料を払わずに済みます。

① SIMカードを挿し直す
電源をOFFにしてから正しい向きで再挿入します。端末が再起動され、正常な通信状態に戻ることがあります。

② 端末を初期化する
機種によって手順が異なります。5G L13は端末底面のSIMカード挿入口にある小さな穴を3秒以上長押し。DOCK 5G 01は設定から「工場出荷時に戻す」、または本体側面のRESETボタンをSIM取り出し用ピンで5秒間長押し。5G NC03はRESETの穴を約5秒間長押しです。

③ 通信モードを切り替える
プラスエリアモードへ切り替えると、電車内やWiMAXエリア外でも接続できる場合があります。ただし後述のとおり有料オプションです。

④ 設置場所を見直す
窓際に置く、床から離す、他のルーターや電子機器との混線を避ける、といった対応です。有線接続も可能で、モバイルルーターはUSBケーブル、ホームルーターはLANケーブルでつなげます。

④は特に効果が出やすい割に試されていないことが多い項目です。ホームルーターを部屋の奥や床に直置きしている場合は、窓際の高い位置へ移すだけで状況が変わることがあります。


見落とされがちな「プラスエリアモード」の月額1,100円

解約を考えるきっかけが「思ったより料金が高い」である場合、プラスエリアモードのオプション料金を確認してください。

プラスエリアモード(+Aモード)は、au 4G LTE・au 5Gの回線を使ってより広いエリアで接続できる機能ですが、利用すると月額1,100円(税込)のオプション料金が発生します。電波が悪いときの対処法として案内されている機能なので、一度切り替えたまま戻し忘れているケースがありえます。

なお、この機能の速度制限がかかる容量については、提供元の資料の中で記載が食い違っています。

  • 初期契約解除の申請用紙: 「+Aモード月間30GB以上ご利用されたの場合、月末まで速度制限がかかります」
  • 提供元のFAQ: 「当月ご利用の通信量が15〜30GB超過時、当月末まで送受信最大128kbpsに制限」

どちらか一方を正しい数値として断定できないため、この記事では両方をそのまま提示します。プラスエリアモードを常用する前提で契約を考えている場合は、申し込み前に提供元へ直接確認することをおすすめします。

一方、通常使う「スタンダードモード」は「原則、通信容量の制限がなくご利用できます」とされています。ただし「一定期間内に大量のデータ通信があった場合、混雑する時間帯の通信速度を制限する場合があります」という注記も付いています。


契約前に知っておきたい料金の全体像

これから契約する人が「やめるときにいくらかかるか」を判断するには、入口の費用も把握しておく必要があります。

項目 金額(税込)
月額料金(初月) 1,408円
月額料金(2ヶ月目以降) 4,818円
開通事務手数料 3,300円
端末代金(一括) 39,600円
端末代金(分割) 1,100円 × 分割回数
プラスエリアモード 1,100円/月(利用時のみ)
契約解除料 0円

月額は初月1,408円、2ヶ月目以降はずっと4,818円の定額です。段階的に上がっていく料金体系ではありません。

端末代金は一括39,600円、または分割1,100円×回数で、「端末分割サポート」が適用されると月々の端末負担が0円になります。ただしこのサポートの適用条件の詳細はプラン案内ページに記載がなく、分割回数の明記もありません。そして先述のとおり、分割払いサポートに加入している状態で初期契約解除をすると残債38,500円が請求されます。ここは申し込み前に条件を確認しておきたい部分です。

初期費用は開通事務手数料3,300円のほか、ユニバーサルサービス料・電話リレーサービス料等が別途発生する旨の記載があります(これらは金額が変動するため、この記事では金額を示しません)。


契約前のエリア確認について

そもそも初期契約解除を使わずに済むのがいちばん安上がりです。カシモWiMAXはWiMAX 2+・WiMAX 5G回線に加え、プラスエリアモードでau 5G / au 4G LTE回線を利用します。

提供元はエリア確認について、ピンポイントエリア判定のページで確認するよう案内しています。手順は「①ご利用場所を検索 スタンダードモードを選択の上、ご利用住所、郵便番号を検索 ②電波状況を確認」で、判定結果は5G / 4G / 上記以外は非対応エリアの3区分です。

判定はあくまで地図上の推定であり、建物の構造や部屋の位置によって実際の入り方は変わります。それでも、非対応エリア判定が出た場所で契約するのは避けるべきです。


よくある質問

Q. 解約に違約金はかかりますか?
A. 契約解除料金は0円です。「縛りなしSA端末プラン」の1プランのみの提供で、案内ページ上に最低利用期間の記載はありません。

Q. 契約したばかりですが、電波が入りません。無料でやめられますか?
A. 無料ではありません。初期契約解除を使っても、開通事務手数料3,300円(税込)と返送料は自己負担です。端末分割払いサポートに加入している場合は残債38,500円(税込)も発生します。

Q. 8日以内なら、マイページから解約すれば初期契約解除になりますか?
A. なりません。マイページや電話からの「解約」手続きは通常解約として扱われ、初期契約解除の減免は適用されません。申請用紙を使う必要があります。

Q. 端末の箱を捨ててしまいました。
A. 同梱物に不備がある場合、商品損害金39,600円(税込)が発生します。初期契約解除を検討する可能性が少しでもあるうちは、同梱物を保管してください。

Q. 法人名義でも初期契約解除は使えますか?
A. 使えません。個人契約のみが対象です。

Q. 8日間はいつから数えますか?
A. 初回配送到着日からです。受け取らなかった場合も、初回に不在票が投函された日が起点になります。


まとめ

カシモWiMAXの解約は、しばらく使ってからであれば契約解除料0円でやめられます。ここに落とし穴はありません。

注意すべきなのは契約直後だけです。8日以内にやめる場合は、事務手数料3,300円と返送料が必ずかかり、加入内容によっては数万円が上乗せされます。そして、マイページから解約ボタンを押してしまうと初期契約解除そのものが成立しません。「早くやめれば損しない」という直感が通用しない設計なので、手順を確認してから動いてください。

そして電波が理由でやめようとしている場合は、その前にSIMの挿し直し・端末の初期化・モード切替・設置場所の見直しの4つを試す価値があります。提供元自身が申請用紙の中で案内している手順です。

これから申し込みを検討する場合は、契約解除料0円という条件は素直に評価できる一方、端末の分割サポートの適用条件が案内ページ上で読み取れない点を踏まえ、申し込み前に条件を確認することをおすすめします。

カシモWiMAXの申し込み・料金を確認する


検証時点: 2026年9月10日
確認元: 株式会社MEモバイルが提供するカシモWiMAXのプラン案内ページ、エリア確認ページ、初期契約解除申請用紙の記載内容
利益相反の開示: 本記事の紹介リンクには広告(アフィリエイト)を含みます。料金・条件は変更される場合がありますので、申し込み前に最新の内容をご確認ください。


この記事が参考になったら、最新のキャンペーン情報などをSNSでも発信しているのでよければフォローしてください → X(@wifi_buchou) / Instagram(@wifi_buchou) / Facebook