WiMAXのプロバイダを月額表示だけで比べると、ほぼ確実に見込みが外れます。端末代・事務手数料・割引の適用期間がプロバイダごとに違い、その差が総支払額を大きく動かすからです。
この記事では、DTI WiMAX 2+(ギガ放題プラスSプラン)について、実施中の特典・キャンペーンを全部並べたうえで、実質的にいくら払う契約なのかを整理します。DTIの案内ページに記載のある数字だけを使い、こちらで補った推測値は入れていません。
こんな方に向けています。
- DTI WiMAX 2+のキャンペーンが結局どれくらい得なのか判断できない
- 「キャッシュバックなし」の表記を見て、損なのか得なのか迷っている
- 違約金なしと聞いたので、短期間だけ使ってやめるつもりでいる
結論:3行でまとめると
- 特典は37カ月間の月額割引1本だけ。 割引総額は35,640円で、キャッシュバックはありません。
- その35,640円は、端末代33,220円と契約事務手数料3,300円でほぼ相殺されます。 実質的な1カ月あたりの負担は、割引前の基本料金である4,730円と同じくらいの水準に着地します。
- 違約金は0円ですが、短期解約ほど不利です。 端末代を最初に払い切る仕組みのため、早くやめるほど端末代の重みだけが残ります。
以下、それぞれの根拠を開いていきます。
特典・キャンペーンは「月額割引」の1本だけ
期待して探しても他に無い、という事実から先に共有します。ギガ放題プラスSプランに用意されている特典・キャンペーンは、37カ月間続く月額割引だけです。
| 特典名 | 割引額 | 適用期間 | 割引総額 |
|---|---|---|---|
| WiMAX +5G割 | 月1,320円 | 利用開始月〜13カ月目 | 17,160円 |
| 長期おトク割 | 月770円 | 14〜37カ月目 | 18,480円 |
| 合計 | — | 37カ月間 | 35,640円 |
適用条件は「ギガ放題プラスSプランを契約すること」のみで、申請手続きや別途エントリーは不要です。終了期限の記載はありません。
そして重要なのが、キャッシュバックは無いという点です。これは「見つからなかった」ではなく、DTIの料金案内ページの料金表に「キャッシュバック なし」と明記されています。DTIのキャンペーン一覧側にも、WiMAX向けのキャッシュバックは掲載されていません。
注意:38,000円のキャッシュバックはWiMAXの特典ではありません
DTIのキャンペーン一覧を眺めていると、38,000円のキャッシュバックという大きな数字が目に入ります。これは「auひかり」という光回線の特典であり、WiMAX 2+とは別のサービスです。
「DTIは38,000円もらえる」という情報だけを頼りにWiMAXを申し込んでも、このキャッシュバックは受け取れません。DTI WiMAX 2+の特典は月額割引だけ、と切り分けて覚えてください。
月額料金は3段階で変わります
| 期間 | 月額(税込) | 適用されている割引 |
|---|---|---|
| 割引前の基本料金 | 4,730円 | — |
| 利用開始月〜13カ月目 | 3,410円 | WiMAX +5G割(−1,320円) |
| 14〜37カ月目 | 3,960円 | 長期おトク割(−770円) |
| 38カ月目以降 | 4,730円 | 割引終了 |
利用開始月は日割り計算です。
まとまった期間で見ると、たとえば最初の12カ月分の月額は3,410円×12カ月=40,920円、14〜37カ月目の24カ月分は3,960円×24カ月=95,040円になります。
なお、現在新規で申し込めるのはこのギガ放題プラスSプランのみです。ギガ放題プラスプラン(2年/3年)、ギガ放題プラン(2年/3年)、モバイルプラン(2年/3年)はいずれも新規受付を終了しています。他サイトで見かける旧プランの料金は、これから申し込む方には関係ありません。
初期費用は「端末代」が主役
| 項目 | 金額(税込) | 備考 |
|---|---|---|
| 契約事務手数料 | 3,300円 | ギガ放題プラスS/ギガ放題プラス/ギガ放題プランが3,300円 |
| 端末代金 | 33,220円 | 申込時に購入が必須 |
端末は現在2機種で、どちらを選んでも33,220円です。
- Speed Wi-Fi DOCK 5G 01
- Speed Wi-Fi HOME 5G L13
端末代金は基本料金とは別請求で、申込完了日が決済日になります。分割払いができるかどうかは、DTIの料金案内ページに記載が見当たりませんでした。一括33,220円が最初にかかる前提で資金を用意しておくのが安全です。
契約期間については、ギガ放題プラスSプランは「契約期間、契約解除料はございません」と明記されています。更新月を気にする必要はなく、いつやめても違約金は発生しません。
割引総額35,640円は、初期費用でほぼ全部消えます
「37カ月で35,640円割引」という数字だけを見ると、かなり大きな特典に見えます。ここは正直に並べます。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 37カ月間の割引総額 | 35,640円 |
| 端末代金 | 33,220円 |
| 契約事務手数料 | 3,300円 |
37カ月かけて受け取る割引の総額と、契約時に払う端末代+事務手数料が、ほぼ同じ大きさです。 むしろ初期費用側がわずかに上回ります。「35,640円もお得」という受け取り方は正確ではありません。
正確に言うなら、DTI WiMAX 2+の割引は「初期費用を3年かけて相殺してくれる仕組み」です。得をする特典ではなく、端末代を月々に均してくれる仕組み、と捉えるのが実態に合っています。
だから、実質月額は基本料金と同じくらいになります
ここが本題です。37カ月使い切ったとき、割引で浮いた分と初期費用がほぼ打ち消し合うため、1カ月あたりの実質的な負担は、割引前の基本料金である4,730円とほぼ同じ水準に落ち着きます。
表示上の月額は3,410円から始まりますが、これは「端末代を先に払っているから安く見えている」だけです。DTI WiMAX 2+を検討するときは、3,410円ではなく4,730円を基準に他社と比べてください。 これが、この記事でいちばんお伝えしたいことです。
38カ月目以降も割引が終わって4,730円に戻るので、長く使い続けても実質的な水準は変わりません。
違約金0円でも、短期解約は不利です
「契約解除料なし」は本当に大きな利点です。ただし、これを「短期利用でも損しない」と読むのは間違いです。
たとえば6カ月でやめる場合を考えます。月額の支払いは3,410円×6カ月=20,460円で済みますが、契約時に払った端末代33,220円と事務手数料3,300円は戻ってきません。支払った金額の半分以上が端末代という状態になります。
違約金という名前のお金は発生しません。しかし端末代を先に払い切っているため、早くやめるほど1カ月あたりの負担は重くなります。この意味で、DTI WiMAX 2+は3年前後使う前提の方に向いた料金設計です。
数カ月〜1年程度の短期利用を予定している方は、端末を買い取らないレンタル型のサービスと比較してから決めることをおすすめします。
キャッシュバックが無いことは、リスクの少なさでもあります
WiMAXのプロバイダ選びでは、高額キャッシュバックを掲げるところが多くあります。ただ、キャッシュバックには受け取り手続きがつきもので、ここで取りこぼす人が後を絶ちません。よくある失敗の型を挙げます。
- 案内メールが、普段使わないメールアドレスに届く。 申込時に発行されたプロバイダのメールアドレス宛に案内が来る方式だと、そもそも気づけません。
- 申請できる期間が「開通から11カ月後の1カ月間だけ」のように、忘れた頃にやってくる。 カレンダーに入れていないとまず間に合いません。
- 受取手続きそのものにも期限がある。 送金通知メールから45日以内といった期限が設定されていることがあり、過ぎると無効になります。
- 振込前に解約すると再申請できない。 受け取り前にやめてしまうと権利ごと消えます。
- 有料オプションの同時加入が条件になっている。 外し忘れると、キャッシュバック額以上のオプション料金を払う結果になります。
DTI WiMAX 2+の月額割引は、申請不要で自動的に適用され、取りこぼしようがありません。表示されている条件がそのまま自分に適用される、という確実性には価値があります。
キャッシュバック型のプロバイダと比べるときは、満額受け取れた場合の金額だけでなく、「自分は11カ月後の申請を確実に覚えていられるか」も含めて判断してください。
見落としやすい2つの条件
支払い方法はクレジットカードのみ
DTI WiMAX 2+の重要事項ページには、支払い方法は「クレジットカードのみ」と記載されています。口座振替の記載はありません。クレジットカードを持っていない方、口座振替を希望する方は、料金を比較する以前に対象外になります。 最初に確認しておいてください。
プラスエリアモードは月1,100円
DTI WiMAX 2+はWiMAX +5G(SA対応)の回線を使います。標準のエリア外でも、オプションの「プラスエリアモード」を使えばau 4G LTE相当のエリアで通信できます。
このプラスエリアモードの利用料は、ギガ放題プラスSプランでは1,100円/月(税込)です。使った月だけ発生します。毎月使う想定なら、ここまで見てきた月額にそのまま1,100円が上乗せされると考えてください。
DTI WiMAX 2+が向いている人・向いていない人
向いている人
- 3年以上使う予定がある方。37カ月かけて初期費用が相殺される設計なので、長く使うほど条件が良くなります。
- キャッシュバックの申請手続きを確実にこなす自信がない方。自動適用の月額割引なので、取りこぼしのリスクがありません。
- 契約期間に縛られたくない方。契約解除料がないので、事情が変わったときに更新月を待つ必要がありません。
- 提示された条件をそのまま信用したい方。条件付きの高額還元がなく、料金の構造がシンプルです。
向いていない人
- 1年以内の短期利用を考えている方。端末代33,220円を使い切れず、割高になります。
- 口座振替で支払いたい方。クレジットカードのみのため、そもそも契約できません。
- 初期費用を抑えて始めたい方。申込時点で端末代33,220円と事務手数料3,300円の出費が発生します。
- とにかく総額の安さを追いたい方。キャッシュバックがない分、還元込みで比較すると他社が上回る場面はあります。
よくある質問
Q. 契約期間の縛りは本当にないのですか?
ギガ放題プラスSプランについては「契約期間、契約解除料はございません」と明記されています。ただし端末代33,220円は申込時に購入する形なので、解約しても戻ってきません。
Q. 端末は分割払いにできますか?
DTIの料金案内ページに分割払いに関する記載は見当たりませんでした。機器購入代金は申込完了日を決済日として、基本料金とは別に請求されると記載されています。一括での支払いを前提に検討してください。
Q. 端末は2機種のどちらを選べばいいですか?
価格はどちらも33,220円で同額です。Speed Wi-Fi HOME 5G L13は据え置き型、Speed Wi-Fi DOCK 5G 01は持ち運びを想定した機種です。外に持ち出す予定があるかどうかで選んでください。
Q. 37カ月を過ぎたら何をすればいいですか?
38カ月目以降は割引が終わり、月額4,730円に戻ります。契約解除料はかからないので、この時点で他社と比較し直して条件の良いところへ移る、という判断ができます。37カ月目が来たら見直す、とカレンダーに入れておくことをおすすめします。
Q. 旧プラン(ギガ放題プラスプランなど)は今も申し込めますか?
いずれも新規受付を終了しています。現在新規で申し込めるのはギガ放題プラスSプランのみです。
Q. 結局、他社と比べるときはいくらで計算すればいいですか?
4,730円です。表示上の3,410円ではありません。割引総額と初期費用がほぼ相殺されるため、割引前の基本料金が実質的な負担水準にいちばん近くなります。
申し込み
DTI WiMAX 2+(ギガ放題プラスSプラン)の詳細確認・申し込みは、以下のリンクから進めます。契約前に、支払い方法がクレジットカードのみである点と、申込時に端末代金33,220円が発生する点をあらためて確認してください。
まとめ
DTI WiMAX 2+の特典・キャンペーンは、37カ月間の月額割引(総額35,640円)だけです。キャッシュバックはありません。
そしてこの割引総額は、端末代33,220円と契約事務手数料3,300円でほぼ相殺されます。「35,640円お得」ではなく「初期費用を3年で均してくれる仕組み」と理解するのが実態に合っています。他社と比較するときは、表示上の3,410円ではなく4,730円を基準にしてください。
違約金は0円ですが、端末代を先に払い切る構造上、短期解約ほど割高になります。3年前後使い続ける前提なら、申請手続きが不要で条件の分かりやすい選択肢と言えます。
最終更新日:2026年9月5日
料金・条件の検証時点:2026年9月4日(DTIの案内ページで確認)
金額表示:すべて税込
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