ホームルーターを検討していて最後まで残る不安は、ほぼ例外なく「うちの部屋でちゃんと電波が入るのか」です。工事不要で届いたその日から使える手軽さの裏返しで、電波は住所・建物の構造・部屋の階数・窓の向きといった条件で大きく変わり、地図上の色だけでは自分の机の上で何Mbps出るかまでは分かりません。
おきらくホームWi-Fiには、この「実際に置いてみないと分からない」という性質に対応する制度が用意されています。この記事では、電波が不安な人がどの機種・どのプランで申し込み、ダメだったときにいくらの負担で撤退できるのかを、条件の細部まで含めて整理します。
この記事の結論
- 電波が不安なら、まず14日間お試しキャンペーンで自宅に置いて確かめるのが確実。条件を満たせば月額利用料・解約手数料の負担なく解約できる
- ただし契約事務手数料3,300円(税込)と機器の返送料は戻ってこない。実地確認のコストはこの2つと考える
- 電波の当たり方は機種で変わる。より広いエリアで通信できるプラスエリアモードが使えるのはSpeed Wi-Fi HOME 5G L13だけで、TP-Link Archer MR600は非対応
- 迷ったら縛りなしプランで始める。後から2年契約プランへの変更はできるが、その逆はできない
1. 電波の当たり方は「機種」で変わる
おきらくホームWi-Fiで選べる機器は2つです。この2機種は、電波が届きにくい場所での打ち手の数が違います。
| Speed Wi-Fi HOME 5G L13 | TP-Link Archer MR600 | |
|---|---|---|
| プラスエリアモード | 利用できる | 非対応 |
| 通常月額(2年契約プラン) | 税込4,620円 | 税込4,290円 |
| 通常月額(縛りなしプラン) | 税込4,950円 | 税込4,620円 |
| 機器代 | 0円 | 0円 |
プラスエリアモードは、スタンダードモードより広いau 5G/4G LTEエリアで通信できるオプションです。月額1,100円(税込)で、利用した月だけ課金されます。月30GBまで使え、超えた場合は128kbpsに制限されます。日割りはありません。
ここが機種選びの分岐点です。「スタンダードモードでは電波が弱いが、プラスエリアモードなら届く」という場所では、L13は救済できてもMR600には手段がありません。 電波に不安があるエリア・建物であればあるほど、逃げ道を1本多く持っているL13を選ぶ合理性が高まります。
月額の差はどちらのプランでもわずかです。この差額を「電波が弱かったときの保険料」と捉えるかどうかが判断軸になります。
2. 電波確認の本命は「14日間お試しキャンペーン」
おきらくホームWi-Fiには、機器到着後に実際に使ってみて合わなければ解約できる制度があります。これが、エリア・電波の不安に対する最も現実的な答えです。
内容: 適用条件をすべて満たすと、月額利用料および解約手数料の負担なく解約できます。
適用条件(すべて満たす必要があります)
- おきらくホームWi-Fiを初めて申し込んだ方
- 実施期間中に申し込んだ方
- 機器の到着日を起算日とし、起算日を含む14日以内に「解約の申告」および「機器の返却(発送)」をした方
- 機器返却時の送料を負担した方
- 発送日の分かる方法で返却した方
お一人様一回線のみが対象で、法人契約は対象外です。解約申請は電話または問い合わせフォームから行え、申請時に「お試しキャンペーン適用での解約」を選択する案内になっています。
❌ よくある誤解 / ⭕ 正しい理解
❌「14日以内に返せば費用は一切かからない」
⭕ 契約事務手数料3,300円(税込)は発生する。返送料も自己負担。
ここが最大の取りこぼしポイントです。お試しキャンペーンの案内にも「契約事務手数料3,300円(税込)は発生いたします」「機器返却時の送料はお客様ご負担となります」と明記されています。行き違いで月額料金などの請求が完了していた場合は、既に支払った金額から事務手数料(税込3,300円)を差し引いた金額が返金される扱いです。
つまり電波を実地で確かめるコストは「3,300円+返送料」。地図やクチコミを眺めて悩み続けるより、この金額で白黒つけたほうが早い、という判断は十分に成り立ちます。
3. お試し利用でつまずきやすい4つの落とし穴
金額の大小より、手続き上の要件を1つ落として適用外になるほうが痛手です。先回りして潰しておきます。
① 起点は「申込日」ではなく「機器の到着日」
14日のカウントは機器が届いた日から始まり、その日自体も日数に含まれます。届いてから設置を数日放置すると、判断に使える時間はその分だけ短くなります。届いたらまず電源を入れて、いつも使う部屋で試してください。
② 「解約の申告」と「機器の返却(発送)」の両方を14日以内に
申告だけ間に合っても、発送が15日目になれば条件を満たしません。返却は宅配業者の営業時間や集荷の都合も絡むため、遅くとも10日目前後には結論を出しておくのが安全です。
③ 追跡できない方法で送ると条件を満たさない
「発送日の分かる方法」で返却することが条件に含まれています。送料が安いという理由で発送日が記録されない方法を選ぶと、条件から外れる可能性があります。
④ 二人目・法人契約は対象外
お一人様一回線のみで、法人契約は対象外です。
なお、電気通信事業法にもとづく初期契約解除制度も案内されていますが、こちらは解約手数料以外の費用(契約事務手数料や月額費用等)は請求されます。月額利用料まで負担なしになるお試しキャンペーンとは別の制度なので、混同しないでください。
4. 電波が弱かったときの打ち手は3つ
14日を過ぎてから電波の不満が出てきた場合、取れる選択肢と費用は次のとおりです。
打ち手A: プラスエリアモードを使う(L13のみ)
月額1,100円(税込)、利用した月のみ課金。月30GBまでで、超過時は128kbpsに制限。MR600では選べません。「毎月ではなく、電波が不安定な月だけ払う」という使い方ができるのが利点です。
打ち手B: 機種を変更する
機種交換手数料1,100円+発送時の送料がかかります。申請は毎月15日までという締切があるため、思い立った月に間に合わないと翌月送りになります。選ぶ機種によって月額料金が変動する場合があります。MR600で契約してプラスエリアモードが必要になった場合、この経路でL13へ移ることになります。
打ち手C: 解約する
2年契約プランは、機器発送月を含む24ヵ月以内の解約で月額利用料1ヵ月分と同額の解約手数料が発生します(税込4,620円と明記)。25ヵ月目以降は0円。縛りなしプランは解約時期を問わず0円です。
5. 電波が不安な人が選ぶべきプラン
電波というリスクを抱えた状態での申し込みなら、縛りなしプランが理にかないます。理由は2つあります。
- 縛りなしプランは解約時期を問わず解約手数料が0円。14日を過ぎてから「やはり厳しい」となっても、撤退コストが月額分だけで済む
- 縛りなしプラン → 2年契約プランへの変更は手数料1,100円(税込)でできるが、2年契約プラン → 縛りなしプランへの変更はできない
つまり「まず縛りなしで様子を見て、電波に問題がないと確信できてから2年契約へ移して月額を下げる」という順序は取れますが、逆順は取れません。片方向にしか動けない仕組みである以上、先に選ぶべきは自由度の高い側です。
L13の場合、縛りなしプランは税込4,950円、2年契約プランは税込4,620円。安心して2年契約に移せると判断できた時点で切り替えれば、1,100円(税込)の変更手数料は月額の差額で数ヵ月のうちに取り返せます。
6. 料金の全体像(2026年9月2日時点)
月額料金(通常)
| 機種 | 2年契約プラン | 縛りなしプラン |
|---|---|---|
| Speed Wi-Fi HOME 5G L13 | 税込4,620円 | 税込4,950円 |
| TP-Link Archer MR600 | 税込4,290円 | 税込4,620円 |
6ヵ月間月額割引キャンペーン適用時(機器発送月を含む6ヵ月間、毎月税込220円割引)
| 機種 | 2年契約プラン | 縛りなしプラン |
|---|---|---|
| Speed Wi-Fi HOME 5G L13 | 税別4,000円(税込4,400円) | 税別4,300円(税込4,730円) |
| TP-Link Archer MR600 | 税別3,700円(税込4,070円) | 税別4,000円(税込4,400円) |
「税別3,700円」という表示だけを見て判断しないでください。 これはMR600・2年契約・かつ最初の6ヵ月間に限った金額で、7ヵ月目以降は税込4,290円に戻ります。実施期間は2025年3月14日10:00から終了日未定で、予告なく内容変更・終了の可能性があります。
そのほかの費用
- 契約事務手数料: 3,000円(税込3,300円) ※初回のみ
- 機器代: 0円
- あんしん補償(任意): 月額550円(税込・初月無料)。全損・部分破損・水濡れ時に端末を交換可能で、年1回まで利用可。契約時のみ加入可能で、契約開始後からの加入はできません
- プラスエリアモード(任意): 月額1,100円(税込)。利用した月のみ課金、月30GBまで
- プラン変更手数料: 1,100円(税込)
- 機種交換手数料: 1,100円(税込)+発送時の送料
- SIM再発行: 3,300円(税込)
- 機器損害金: 機器本体32,780円(税込)、SIMカード3,300円、ACアダプター4,400円、Ethernetケーブル1,650円
あんしん補償に加入していれば機器本体の損害金は0円になりますが、加入できるのは契約時だけです。使い始めてから「やはり付けておけばよかった」と思っても後から追加できないため、申し込み画面で判断する必要があります。
なお、初月および解約月、その他契約内容に変更が加えられた時点において、諸費用の日割りはありません。月の後半に申し込んでも1ヵ月分がかかるので、開始日は月初に寄せたほうが無駄が出ません。
7. 割引まわりで押さえておくこと
この記事の執筆時点で確認できた範囲では、おきらくホームWi-Fiにキャッシュバックの案内は見当たりませんでした。「高額キャッシュバックの申請忘れで数万円を取りこぼす」というタイプの事故は、この商材では構造的に起こりません。 その代わり、金銭的な取りこぼしは前述の「お試しキャンペーンの適用条件を1つ落とす」ことに集中します。
また、おきらくホームWi-Fiではauスマートバリューおよび自宅セット割、その他おきらくホームWi-Fi以外が実施している各種割引は適用できません。スマホとのセット割を前提に総額を計算していると、想定より高くなります。スマホ側の割引を重視するなら、この商材は選択肢から外れます。
8. 向いている人・向いていない人
向いている人
- 工事なしで今すぐ回線が欲しい人
- 電波が不安で、まず実物を試してから決めたい人(14日間お試しの存在が効く)
- 契約期間に縛られたくない人(縛りなしプランは解約手数料0円)
向いていない人
- スマホとのセット割で通信費全体を下げたい人(セット割は一切適用外)
- キャッシュバックの金額で選びたい人
- 初期費用をまったくかけたくない人(お試しで解約しても事務手数料3,300円と返送料は発生)
よくある質問
Q. 申し込む前に、自宅で電波が入るか確実に分かりますか?
A. 電波は住所だけでなく建物の構造や部屋の位置でも変わるため、事前情報だけで断定するのは困難です。だからこそ14日間お試しキャンペーンを使い、実際に置いて確かめる方法が現実的です。かかるのは契約事務手数料3,300円(税込)と機器の返送料です。
Q. お試しで解約したら、支払ったお金は全額戻りますか?
A. 月額利用料と解約手数料は負担なしになりますが、契約事務手数料3,300円(税込)は発生します。行き違いで請求が完了していた場合は、支払済み金額から事務手数料を差し引いた金額が返金される扱いです。
Q. MR600を契約したあとでプラスエリアモードは使えますか?
A. 使えません。プラスエリアモードはWiMAX回線のみのオプションで、TP-Link Archer MR600は非対応です。必要な場合は機種変更(手数料1,100円+送料、申請は毎月15日まで)でL13へ移ることになります。
Q. 2年契約プランから縛りなしプランへ変更できますか?
A. できません。変更できるのは縛りなしプラン→2年契約プランの方向のみで、手数料は1,100円(税込)です。
Q. 法人でも14日間お試しは使えますか?
A. 使えません。お一人様一回線のみが対象で、法人契約は対象外です。
Q. 解約は電話でもできますか?
A. 解約申請は電話または問い合わせフォームから行えます。お試しキャンペーンを利用する場合は、申請時に「お試しキャンペーン適用での解約」を選択します。
まとめ
おきらくホームWi-Fiにおける「エリア・電波」の問題は、事前に完璧に見極める問題ではなく、外したときの損失をいくらに抑えて実地で確かめるかという問題として扱うのが現実的です。14日間お試しキャンペーンを使えば、その金額は契約事務手数料3,300円(税込)と機器の返送料に収まります。
そのうえで、電波に不安があるなら①プラスエリアモードという逃げ道があるSpeed Wi-Fi HOME 5G L13を選ぶ、②あとから片方向にしか動けないプラン変更の仕様を踏まえて縛りなしプランから始める、③あんしん補償は契約時にしか付けられないので申し込み画面で判断する。この3点を決めておけば、後戻りできない選択を避けられます。
情報の検証について
本記事の料金・キャンペーン条件は2026年9月2日時点でサービス提供元の掲載内容を確認した情報にもとづいています。キャンペーンは予告なく内容変更・終了となる場合があり、最新の条件は申し込み前に必ずご自身でご確認ください。運営会社は株式会社NEXT(東京都新宿区高田馬場4丁目40-11 高田馬場看山ビル9階)です。
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