工事不要ですぐ使えるホームルーターは、申し込むときより「やめるとき」に費用の差が出ます。おきらくホームWi-Fiもその一つで、同じサービスなのに選んだプラン次第で解約時の負担が0円になったり、月額1ヵ月分をまるごと請求されたりします。
このページでは、おきらくホームWi-Fiを提供する株式会社NEXTが自社サイトの重要事項説明ページ・利用規約・特定商取引法に基づく表記・FAQで公開している条件だけを突き合わせて、解約金の金額、0円で抜けられる条件、そして「解約金以外」に請求されうる費用までを整理しました。
これから申し込む方は「どちらのプランを選ぶと後悔しないか」、すでに契約中の方は「今解約するといくらかかるか」を判断できるようにしています。なお筆者はサービス提供事業者でも販売代理店でもなく、掲載条件は各社の公開情報を突き合わせて確認しています。
結論:解約金は「2年契約プランを24ヵ月以内に解約したとき」だけ発生する
先に全体像です。おきらくホームWi-Fiの解約手数料は、契約したプランと解約するタイミングの2つだけで決まります。
| 契約プラン | 解約するタイミング | 解約手数料 |
|---|---|---|
| 2年契約プラン | 機器発送月を含む24ヵ月以内 | 月額利用料1ヵ月分と同額 |
| 2年契約プラン | 25ヵ月目以降 | 0円 |
| 縛りなしプラン | いつ解約しても | 0円 |
FAQページには「2年契約プランの場合、機器発送月を含む24ヵ月以内に解約をされた場合、月額料金の1ヵ月分の解約手数料が発生いたします。25ヵ月目以降に解約した場合には解約手数料は発生いたしません。縛りなしプランの場合は解約時期に関わらず、解約手数料は発生しません」と明記されています。
つまり「違約金が怖い」という理由だけで悩む必要があるのは、2年契約プランを選んだ場合だけです。縛りなしプランには、そもそも解約手数料という項目が存在しません。
起算点が契約日ではなく「機器発送月」である点には注意してください。申し込みから機器到着まで数日空いても、カウントは機器が発送された月から始まります。
❌よくある誤解 / ⭕正しい理解:「1ヵ月分」がいくらなのかは、実は2通り書かれている
ここが、おきらくホームWi-Fiの解約金を調べるうえで最もつまずきやすいポイントです。
- ❌よくある誤解:解約金は一律4,620円
- ⭕正しい理解:4,620円と書いてあるページと、「1ヵ月分」としか書いていないページの両方が存在する
具体的にはこう割れています。
特定商取引法に基づく表記では、契約期間24ヵ月、24ヵ月以内の解約は「4,200円(税込4,620円)」、25ヵ月目以降は0円と、金額を固定で明記しています。
一方で重要事項説明ページと利用規約の料金表は金額を書いておらず、「解約手数料(2年契約のみ):1ヵ月分の月額利用料と同等額」という書き方にとどまっています。
なぜ問題になるかというと、おきらくホームWi-Fiは機種によって月額が違うからです。
| 機種 | 2年契約プランの月額(税込) | 縛りなしプランの月額(税込) |
|---|---|---|
| Speed Wi-Fi HOME 5G L13 | 4,620円 | 4,950円 |
| TP-Link Archer MR600 | 4,290円 | 4,620円 |
特定商取引法に基づく表記に載っている4,620円は、Speed Wi-Fi HOME 5G L13の2年契約プランの月額と一致します。ではTP-Link Archer MR600(2年契約 税込4,290円)を選んだ人の解約金は、規約どおり「1ヵ月分」の4,290円なのか、それとも表記どおり4,620円で固定なのか。この点はサイト上のどのページにも明示がなく、公開情報からは確定できません。
金額差そのものは大きくありませんが、「規約に書いてある金額」と「実際に請求される金額」が食い違う状態は、解約時にもめる典型的な原因です。MR600を検討している方は、申し込み前の問い合わせ時点で解約手数料の金額を確認し、回答をメールなど文字が残る形で受け取っておくことをおすすめします。
見落としやすい落とし穴:割引期間中に解約しても、解約金は割引前の金額で計算される
おきらくホームWi-Fiには、機器発送月を含む6ヵ月間、月額が毎月税込220円割引になるキャンペーンがあります。適用中の月額は以下のとおりです(サイト掲載は税別表記)。
| 機種 | 2年契約プラン | 縛りなしプラン |
|---|---|---|
| TP-Link Archer MR600 | 税別3,700円 | 税別4,000円 |
| Speed Wi-Fi HOME 5G L13 | 税別4,000円 | 税別4,300円 |
7ヵ月目以降は通常月額(MR600=税別3,900円/税別4,200円、L13=税別4,200円/税別4,500円)に戻ります。
ここで重要なのが、FAQページにある一文です。解約手数料は「月額料金の1ヵ月分(割引キャンペーンなどは考慮しません)」と書かれています。
つまり割引が効いている6ヵ月以内に解約しても、解約金は割引後の安い金額ではなく、割引前の通常月額を基準に計算されます。「まだ割引中だから解約金も安いはず」という期待は成立しません。
さらに、利用規約の別紙には「初月および解約月、その他契約内容に変更が加えられた時点において、諸費用の日割りはありません」と明記されています。月初に解約しても月末に解約しても、その月の月額は満額請求されます。解約金と最終月の月額で、実質2ヵ月分に近い出費になる点は計算に入れておいてください。
解約金0円で抜ける3つのルート
負担なく解約したい場合、取りうる道は3つです。
ルート1:25ヵ月目以降まで待つ
2年契約プランでも、機器発送月を含めて25ヵ月目に入れば解約手数料は0円になります。あと数ヵ月で25ヵ月目という状況なら、解約金を払うより待つほうが確実に安く済みます。
ルート2:最初から縛りなしプランを選ぶ
縛りなしプランは解約時期を問わず解約手数料0円です。ただし月額は2年契約プランより高く設定されており、L13なら税込4,950円(2年契約は税込4,620円)、MR600なら税込4,620円(2年契約は税込4,290円)となります。
損益分岐で考えると、毎月の差額が積み上がって解約金1ヵ月分を上回るのは、L13の場合でおおよそ14ヵ月目前後です。14ヵ月より短く使うつもりなら縛りなしプラン、それより長く使うなら2年契約プランが、おおよその目安になります。
ルート3:14日間お試しキャンペーンを使う(条件が厳しい)
機器到着日を起算日として、その日を含む14日以内に解約申告と機器返却を完了すれば、月額利用料も解約手数料も負担せずに解約できる制度です。ただし後述するとおり、条件の取りこぼしが起きやすい仕組みになっています。
【要注意】14日間お試しキャンペーンで費用が発生する3つのケース
「14日間お試し」という名前から、完全無料で試せると受け取ってしまいがちですが、実際には満たすべき条件が5つあり、そのうえで必ず発生する費用もあります。ここは取りこぼしが直接お金になる部分なので、個別に確認してください。
適用条件は次の5つすべてです。
- おきらくホームWi-Fiを初めて申し込んだ方
- 実施期間中に申し込んだ方
- 機器の到着日を起算日とし、起算日を含む14日以内に「解約の申告」および「機器の返却(発送)」をした方
- 機器返却時の送料を負担した方
- 発送日の分かる方法で返却した方
そのうえで、以下の3点は「お試し」でも避けられません。
ケース1:契約事務手数料3,300円は必ず発生する
サイトには「契約事務手数料3,300円(税込)は発生いたします」と明記されています。無料で試せるのは月額利用料と解約手数料であって、初期費用ではありません。すでに請求が完了していた場合は、支払済み金額から事務手数料3,300円を差し引いた額が返金される扱いです。
ケース2:返却が14日を1日でも過ぎると適用されない
条件3は「解約の申告」だけでなく「機器の返却(発送)」まで14日以内に終えることを求めています。申告だけ済ませて発送が15日目になれば対象外です。14日という期間には土日や配送業者の集荷スケジュールも含まれるため、実質的に動ける日数はさらに短くなります。使ってみて合わないと感じたら、判断を10日目までに前倒しするのが安全です。
ケース3:発送日の分からない返却方法だと条件を満たせない
条件5で「発送日の分かる方法にてご返却いただいた方」と指定されています。追跡番号や受付控えが残らない方法で送ると、期限内に発送した証明ができません。返却時の送料は自己負担なので、追跡付きの発送方法を選び、控えは返金が確認できるまで保管してください。
なお適用は「お一人様一回線のみ」で、法人契約は対象外です。解約申請は電話または問い合わせフォームから行え、申請時に「お試しキャンペーン適用での解約」を選択するよう案内されています。この選択を忘れると通常解約として処理される可能性があるため、申請画面では必ず確認してください。
初期契約解除制度との違い
FAQページには、14日間お試しキャンペーンとは別に「初期契約解除制度の利用をご検討ください」という案内もあります。電気通信事業法に基づく制度ですが、負担する費用の範囲が違います。
| 制度 | 解約手数料 | 月額利用料 | 契約事務手数料 |
|---|---|---|---|
| 14日間お試しキャンペーン | 負担なし | 負担なし | 3,300円が発生 |
| 初期契約解除制度 | 不要 | 請求される | 請求される |
初期契約解除制度についてFAQには「ただし、解約手数料以外の費用(契約事務手数料や月額費用等)は請求されます」と書かれています。つまり費用面ではお試しキャンペーンのほうが有利です。条件を満たせるなら、お試しキャンペーンでの解約を優先して検討してください。
ただし初期契約解除制度の適用期間(書面受領日から何日以内か)や申請手順は、サイト上では確認できませんでした。この制度を使う必要がある場合は、問い合わせ窓口(受付時間10:00〜19:00、土日祝・年末年始を除く)で条件を直接確認することになります。
解約金以外に請求されうる費用
解約時の出費は解約手数料だけではありません。機器を返却しない、あるいは紛失・破損した場合には損害金が発生します。
| 項目 | 金額(税込) |
|---|---|
| 機器本体 | 32,780円 |
| SIMカード | 3,300円 |
| ACアダプター | 4,400円 |
| Ethernetケーブル | 1,650円 |
金額の大きさが目を引きますが、解約金4,620円より機器本体の32,780円のほうがはるかに重いという点は認識しておくべきです。付属品も個別に損害金の対象なので、開封時の箱・ケーブル類はまとめて保管しておくのが確実です。
この機器本体の負担は、月額550円(初月無料)の「あんしん補償オプション」に加入していれば0円になります(利用規約の料金表に「機器本体損害金:32,780円(補償時0円)」と記載)。ただしこのオプションは契約時のみ加入可能で、契約開始後からは加入できません。年1回までという利用回数の制限もあります。申し込み時点で判断しておく必要がある、後戻りのきかない選択です。
契約前に知っておくべき「後から変更できないこと」
解約金の観点で、申し込み後には取り返しがつかない仕様が2つあります。
1. 2年契約プランから縛りなしプランへは変更できない
サポートページには「2年契約プランから縛りなしプランへの変更はできません」と明記されています。変更できるのは縛りなしプラン→2年契約プランの一方向のみで、その場合もプラン変更手数料1,100円が必要です。
つまり「とりあえず安い2年契約で始めて、短期で終わりそうなら縛りなしに切り替える」という逃げ道はありません。 利用期間の見通しが立たないなら、月額が少し高くても縛りなしプランから入り、長期利用が確定してから2年契約へ変更するほうが、選択肢を残せます。
2. あんしん補償は契約時にしか入れない
前述のとおり、機器本体32,780円のリスクを消せるオプションは、契約開始後には追加できません。
解約手続きの進め方
解約申請は、電話または問い合わせフォームから行えます。手続き時に押さえるべき点は次のとおりです。
- お試しキャンペーンでの解約なら、申請時に必ずその旨を選択する(サポートページの案内で明示されています)
- 解約月に日割りはないため、月額の観点では月内のどのタイミングで解約しても請求額は変わらない
- 機器の返却が必要で、返却先は東京都品川区の指定先(合同会社Loアシスト気付 株式会社NEXT 宛)
- プラスエリアモード(月1,100円)を使っていた場合、利用した月のみ課金され日割りはない
こんな人には向く/向かない
2年契約プランが向く人
- 2年以上使う見通しが立っている
- 月額を少しでも抑えたい
- 引っ越しや乗り換えの予定が当面ない
縛りなしプランが向く人
- 利用期間が読めない、または1年程度で見直す可能性がある
- 転勤・引っ越しの可能性がある
- 解約金という不確定要素を最初から消しておきたい
そもそも他の選択肢を検討したほうがよい人
- スマホとのセット割で通信費全体を下げたい方には向きません。重要事項説明ページとFAQページの両方に「本サービスではauスマートバリューおよび自宅セット割、その他当社以外が実施している各種割引は適用できません」と明記されており、自社実施のセット割も見当たりません。セット割前提で総額を計算している場合は、比較の土台が変わります。
よくある質問
Q. 解約金はいつ請求されますか?
請求のタイミングについては、サイト上に明示的な記載がありません。金額の発生条件(2年契約プランの24ヵ月以内解約)は明記されているものの、請求月については問い合わせ窓口での確認が必要です。
Q. キャッシュバックはありますか?
おきらくホームWi-Fiのサイト内には、キャッシュバックに関する記載が見当たりません。したがって「キャッシュバックの受け取り忘れで数万円を失う」という、この業界で典型的な取りこぼしは、少なくとも現時点では起こりようがない構造です。その代わり、割引はキャンペーン期間中の月額220円引き(6ヵ月間)が中心になります。
Q. 賃貸でも使えますか?
工事不要のホームルーターであり、トップページに「機器代0円」「端末代が0円」と明記されています。回線工事を伴わないため、工事の可否で解約を迫られる心配はありません。
Q. 法人契約でも同じ条件ですか?
6ヵ月間月額割引キャンペーンは「個人のお客様が対象(法人は対象外)」、14日間お試しキャンペーンも「法人契約の場合は対象外」と明記されています。法人での利用は条件が異なります。
Q. 機種変更したい場合の費用は?
機種交換手数料1,100円と発送時の送料が必要で、申請は毎月15日までです。選ぶ機種によって月額が変動する場合があります。
💡このページのポイント
- 解約手数料が発生するのは2年契約プランを24ヵ月以内に解約したときだけ。縛りなしプランは常に0円
- 金額は「税込4,620円」と書かれたページと「月額1ヵ月分」とだけ書かれたページがあり、MR600利用時の金額は公開情報から確定できない。申込前に文字が残る形で確認を
- 割引期間中に解約しても、解約金は割引前の月額で計算される
- 14日間お試しでも契約事務手数料3,300円は必ず発生し、返却の「発送」まで14日以内に終える必要がある
- 解約金より重いのは機器本体の損害金32,780円。回避できるあんしん補償は契約時にしか加入できない
- 2年契約→縛りなしへのプラン変更は不可。迷うなら縛りなしから始めるほうが選択肢を残せる
解約時の負担を最初から0円にしておきたい方は、縛りなしプランでの申し込みが最も確実です。プラン内容と最新の適用条件は、下記の申し込みページで確認できます。
おきらくホームWi-Fiの申し込みページで最新のプラン・条件を確認する
掲載内容の検証時点:2026年9月2日
本記事の金額・条件は、おきらくホームWi-Fiの重要事項説明ページ、利用規約(別紙料金表を含む)、特定商取引法に基づく表記、FAQページ、サポートページの記載を突き合わせて確認したものです。キャンペーンは予告なく内容変更・終了となる場合があるため、申し込み前に最新の条件をご確認ください。金額は特記のない限り税込表記です。
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