置くだけWiFiの料金ページに並んでいる月額は、たいてい「割引が効いている最初の数ヶ月だけ」の金額です。契約事務手数料や、割引が切れた7ヶ月目以降の金額まで含めて計算し直すと、印象はかなり変わります。
この記事では、おきらくホームWi-Fiで現在実施されているキャンペーンの中身を条件ごとに整理し、2年契約プランを24ヶ月使い切ったときに1ヶ月あたり実際いくら払うことになるのか(実質月額)を計算します。あわせて、申し込む前に知っておかないと損をする「お試し期間の落とし穴」も具体的に書きます。
「6ヶ月割引があると書いてあったけれど、結局トータルで安いのか分からない」「他社のような現金キャッシュバックはないのか」——そこで止まっている方に向けた記事です。
結論:実質月額は4,702円(2年契約プラン・24ヶ月換算)
先に答えを出します。おきらくホームWi-FiのSpeed Wi-Fi HOME 5G L13/2年契約プランを、契約事務手数料まで含めて24ヶ月で割り直した実質月額は 4,702円 です。
内訳は次の3つだけで、複雑な条件はありません。
| 項目 | 金額 | 期間・回数 |
|---|---|---|
| 月額(キャンペーン割引適用中) | 4,400円 | 1〜6ヶ月目 |
| 月額(通常料金) | 4,620円 | 7ヶ月目以降 |
| 契約事務手数料 | 3,300円 | 契約時に1回のみ |
| 24ヶ月換算の実質月額 | 4,702円 | — |
注目してほしいのは、キャンペーンと手数料を合わせて計算すると、実質月額4,702円は通常月額4,620円をわずかに上回るという点です。6ヶ月分の割引よりも、契約時に1回かかる事務手数料3,300円のほうが大きいため、割引があってもトータルの月あたり負担は通常月額より下がりません。
このタイプの計算は「割引があるから安い」という直感とズレることが多いので、月額表示だけで判断せず、必ず手数料込みで割り直してください。
キャンペーンの中身:6ヵ月間月額割引キャンペーン
現在実施されているのは「6ヵ月間月額割引キャンペーン」です。
- 割引額:毎月220円(税込)
- 割引期間:機器発送月を含む6ヵ月間
- 実施期間:2025年3月14日(金)10:00〜終了日未定
- 対象:期間中に申し込んだ個人。法人は対象外
割引が効いている6ヶ月間の月額は、機種とプランで次のように変わります。
| 機種 | プラン | 1〜6ヶ月目 | 7ヶ月目以降 |
|---|---|---|---|
| Speed Wi-Fi HOME 5G L13 | 2年契約 | 4,400円 | 4,620円 |
| Speed Wi-Fi HOME 5G L13 | 縛りなし | 4,730円 | 4,950円 |
| TP-Link Archer MR600 | 2年契約 | 4,070円 | 4,290円 |
| TP-Link Archer MR600 | 縛りなし | 4,400円 | 4,620円 |
いずれも税込表記です。税別で見ると、割引適用中はL13が2年契約4,000円・縛りなし4,300円、MR600が2年契約3,700円・縛りなし4,000円となります。
なお端末代については「機器代0円」「端末代が0円」と明記されており、上記の月額以外に機器の分割金が乗ることはありません。
割引の総額は1,320円。「大型キャンペーン」ではない
正直に書きます。220円×6ヶ月なので、このキャンペーンで安くなる総額は1,320円です。数万円規模の現金キャッシュバックを掲げる他社と同じ感覚で期待すると、必ず肩透かしになります。
実際、提供元サイトの各ページを確認しても、現金キャッシュバックに関する記載は見当たりません。おきらくホームWi-Fiは「大きな特典で釣って、その後の月額で回収する」タイプではなく、割引も特典も小さいかわりに条件がシンプルという設計だと理解したほうが実態に合っています。
契約事務手数料3,300円(税別3,000円)が別途かかる点も、申し込み前に必ず頭に入れておいてください。この手数料は後述する「お試し」で解約した場合でも戻ってきません。
実は本命かもしれない「14日間お試しキャンペーン」
金額インパクトで言えば6ヶ月割引より、こちらのほうが読者にとっての価値は大きいかもしれません。
14日間お試しキャンペーンは、機器到着日を起算日として、その日を含む14日以内に解約申告と機器返却を完了すれば、月額利用料も解約手数料も負担せずに解約できる制度です。実施期間は2023年7月14日から終了日未定で、現在も継続中とされています。
置くだけWiFiは電波環境が住所によって大きく変わるため、「自宅で実際に使えるか」を課金リスクほぼゼロで試せるのは実利があります。
ただし、無料で終わらせるには条件が5つ全部必要
ここが取りこぼしポイントです。以下の条件をすべて満たさないと適用されません。
- おきらくホームWi-Fiを初めて申し込んだ方であること
- 実施期間中に申し込んだ方であること
- 機器の到着日を起算日とし、起算日を含む14日以内に「解約の申告」と「機器の返却(発送)」の両方を完了すること
- 機器返却時の送料を自己負担すること
- 発送日の分かる方法で返却すること
さらに「お一人様一回線のみ対象」「法人契約の場合は対象外」と明記されています。
特に3番が要注意です。「申告」だけでなく「発送」まで14日以内なので、実質的な判断猶予は2週間より短くなります。届いた当日に設置して、遅くとも10日目あたりには使い続けるかどうかを決め、返却するなら発送まで済ませておく——このくらいのスケジュール感で動かないと間に合いません。
また、返却時は発送日が分かる方法を指定されているため、追跡番号の出ない普通郵便のような送り方をすると条件から外れる可能性があります。
お試しでも「無料」ではない部分
- 契約事務手数料3,300円(税込)は発生します。ここは明確に「発生いたします」と記載されています
- 機器返却時の送料は自己負担です
- 行き違いで月額料金などの請求が完了していた場合は、既に支払った金額から事務手数料3,300円を差し引いた金額が返金される扱いです
解約の申請は電話または問い合わせフォームから行えます。サポート側の案内では、解約申請時に「『お試しキャンペーン適用での解約』を選択」するよう指示されています。つまり通常解約と同じ手順で申請すると、お試し扱いにならない恐れがあります。ここは必ず選択項目を確認してください。
なお、電気通信事業法に基づく初期契約解除制度についても案内がありますが、こちらは「解約手数料以外の費用(契約事務手数料や月額費用等)は請求されます」と明記されており、月額まで免除される14日間お試しキャンペーンとは別制度です。混同しないようにしてください。
契約前に確認すべきコスト:解約手数料・オプション・損害金
実質月額の計算に入らない「条件次第で発生する費用」もまとめておきます。
解約手数料
- 2年契約プラン:機器発送月を含む24ヶ月以内の解約で4,620円(月額利用料1ヶ月分と同額)。25ヶ月目以降は0円
- 縛りなしプラン:解約時期を問わず0円
割引キャンペーンは解約手数料の計算に考慮されない点も明記されています。
プラン変更は片道通行
2年契約プランから縛りなしプランへの変更はできません。 逆方向(縛りなし→2年契約)は可能で、その場合はプラン変更手数料1,100円がかかります。
「とりあえず縛りなしで始めて、続けられそうなら2年契約に移して月額を下げる」という進み方はできますが、その逆はできません。迷ったら縛りなしから入るほうが選択肢は残ります。
オプション
| オプション | 月額 | 注意点 |
|---|---|---|
| あんしん補償 | 550円(初月無料) | 契約時のみ加入可能。契約開始後からは加入できません。利用は年1回まで |
| プラスエリアモード | 1,100円 | 利用した月のみ課金。月30GBまで、超過で128kbpsに制限。TP-Link Archer MR600は非対応 |
あんしん補償が効くのは、機器本体の損害金32,780円が0円になる場面です。あとから入れないため、加入するかどうかは申し込み時点で決める必要があります。
その他の損害金は、SIMカード3,300円、ACアダプター4,400円、Ethernetケーブル1,650円。SIMカードの再発行手数料は3,300円です。機種変更を行う場合は機種交換手数料1,100円と発送時の送料がかかり、申請は毎月15日までとなっています。
日割りは一切ない
初月・解約月、契約内容の変更時点のいずれについても「諸費用の日割りはありません」と明記されています。オプション費用も同様です。月の後半に契約を始めても1ヶ月分満額かかるため、契約開始日は月初に寄せたほうが無駄が出ません。
セット割は使えない。ここが最大の弱点
おきらくホームWi-Fiの弱点を1つはっきり書いておきます。
auスマートバリュー・自宅セット割をはじめ、他社が実施している各種割引は一切適用できません。 これは重要事項説明ページとFAQの両方に明記されています。加えて、自社で実施しているスマホセット割の記載も見当たりません。
つまり、スマホ側の割引と組み合わせて総額を下げる戦い方が最初から選択肢に入りません。auやUQ mobileを使っていて、セット割で毎月1,000円前後の割引を受けられる状況にある方は、その分を差し引いて比較しないと判断を誤ります。
向いている人 / 向いていない人
向いている人
- 工事なしで、届いた日から使える回線がほしい
- スマホのキャリアが割引対象外、または割引額が小さい
- 契約期間に縛られたくない(縛りなしプランなら解約手数料0円)
- 自宅で電波が入るか不安で、まず試してから決めたい(14日間お試しキャンペーン)
向いていない人
- au・UQ mobileなどでセット割が効く。その分の差は埋まりません
- 数万円規模の現金キャッシュバックで初期負担を抑えたい
- 契約後にあんしん補償を追加したい(後から加入できません)
- 月の途中で解約して日割り精算したい(日割りがありません)
よくある質問
Q. 実質月額4,702円には何が含まれていますか?
A. 2年契約プラン(Speed Wi-Fi HOME 5G L13)の1〜6ヶ月目の割引後月額4,400円、7ヶ月目以降の通常月額4,620円、契約時に1回かかる契約事務手数料3,300円を、24ヶ月で割り直した金額です。オプション料金や解約手数料は含みません。
Q. 工事は必要ですか?
A. コンセントに挿して使う置くだけタイプのため、回線工事はありません。賃貸でも壁に穴を開ける工事を伴わずに使えます。
Q. 端末代はかかりますか?
A. 「機器代0円」「端末代が0円」と明記されています。ただし返却しない・紛失・破損の場合は機器本体の損害金32,780円が請求されます(あんしん補償加入時は0円)。
Q. 法人でも契約できますか?
A. 6ヵ月間月額割引キャンペーン・14日間お試しキャンペーンとも「法人は対象外」と明記されています。個人向けの条件として読んでください。
Q. 縛りなしプランに変えられますか?
A. 2年契約プランから縛りなしプランへの変更はできません。逆方向のみ可能で、その場合はプラン変更手数料1,100円がかかります。
Q. 6ヶ月割引はいつ終わりますか?
A. 実施期間は「終了日未定」とされており、予告なく内容変更・終了となる可能性があります。申し込み時点の条件は、申し込み前にご自身で確認してください。
まとめ:判断材料は「1,320円の割引」ではなく「14日間試せること」
おきらくホームWi-Fiのキャンペーンを実質月額まで落とし込むと、次のようになります。
- 2年契約プラン(L13)の実質月額は4,702円。契約事務手数料3,300円を含む24ヶ月換算
- 6ヶ月割引で安くなる総額は1,320円。金額としては小さく、これを主な決め手にする性質のものではない
- 現金キャッシュバックは提供元サイト上に記載がない
- 実質的な価値が大きいのは14日間お試しキャンペーン。ただし事務手数料3,300円と返送料は自己負担で、「申告」と「発送」の両方を14日以内に終える必要がある
- セット割は一切効かない。スマホ側で割引が効く人は、その差額を加味して比較すること
置くだけWiFiは、住所によって電波の入り方が変わるため「使ってみないと分からない」部分が最後まで残ります。その不確実性を、事務手数料3,300円と返送料だけで確かめられる点が、この商材の実質的な強みです。
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本記事の情報について
- 検証時点:2026年9月3日
- 記載の金額・条件は、サービス提供元が掲載する重要事項説明・利用規約・特定商取引法に基づく表記・FAQの各ページで確認した内容にもとづきます
- キャンペーンの実施期間は「終了日未定」であり、予告なく変更・終了する場合があります。申し込み前に必ずご自身で最新の条件をご確認ください
- 本記事の紹介リンクには広告(アフィリエイト)を含みます
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