WiMAXを扱うページを見比べていると、GMOとくとくBBの数字だけが飛び抜けて大きく見えます。「特典総額最大90,072円」「合計最大66,000円キャッシュバック」。ただ、この2つはどちらも現金で90,072円が振り込まれるという意味ではありません。
私たちは元携帯電話販売員として長年ユーザーの前に立ってきた立場から、こうした「最大◯◯円」が実際にいくらになるのかを、条件ごとに分解して確かめる記事を書いています。この記事のテーマは、GMOとくとくBBのWiMAXの特典・キャンペーンを実質月額という一本の物差しに載せ替えることです。
こんな悩みを持っている方に向けています。
- 「特典総額90,072円」と「キャッシュバック最大66,000円」の関係が分からない
- 実質月額で比較したいのに、そもそも何を足して何を引けばいいのか分からない
- 2026年10月から料金が上がると聞いたが、自分の実質月額にいくら効くのか知りたい
なお、当サイトはサービス提供事業者でも販売代理店本体でもなく、紹介リンクから申し込みが発生したときに成果報酬を受け取るメディアです。その立場で書いているという前提で読み進めてください。
1. 「最大90,072円」は、現金ではなく2つの別物の足し算
まず結論から書きます。90,072円という数字は、性質のまったく違う2つの特典を足した合計です。
| 内訳 | 金額 | 受け取り方 |
|---|---|---|
| 37ヶ月分の月額料金値引き | 50,072円 | 現金ではなく、毎月の請求から引かれる |
| 他社インターネット回線からの乗り換えキャッシュバック | 最大40,000円 | 他社から乗り換える人だけが対象 |
| 合計 | 最大90,072円 | — |
ここで押さえておきたいのは2点です。
1つ目。50,072円は財布に入ってくるお金ではありません。37ヶ月という長い期間をかけて月額から差し引かれていく値引きなので、途中で解約すれば残りは受け取れません。実質月額を下げる効果はありますが、「もらえる金額」として他社の現金キャッシュバックと横並びに比較するのは正しくない比べ方です。
2つ目。40,000円のほうは他社インターネット回線からの乗り換えが前提です。今どこの回線も使っていない方、初めてネット回線を契約する方は、この40,000円は最初から対象外になります。つまり新規の方にとっての「特典総額」は、90,072円ではありません。
❌よくある誤解 / ⭕正しい理解
❌ GMOとくとくBBのWiMAXなら90,072円もらえる
⭕ 90,072円は「37ヶ月かけての値引き」と「乗り換えた人限定の上限額」の合計。誰もが現金で受け取る額ではない
2. 誰でも無条件で受け取れるのは14,000円
では、条件を一切満たさない人が現金で受け取れるのはいくらか。GMOとくとくBBが特典の内訳として示しているのは、WiMAXの無条件キャッシュバック14,000円です。
そこから、条件を満たすたびに積み上がっていきます。
| 積み上げ要素 | 金額 | 条件 |
|---|---|---|
| 無条件キャッシュバック(WiMAX) | 14,000円 | なし |
| 他社解約違約金等相当額の補助 | 最大40,000円 | 他社回線の解約にかかった費用があること |
| セキュリティ系2オプション同時加入 | 2,000円 | 「インターネット安心セキュリティ」+「スマホトラブルサポート+」を同時申込み・3ヶ月以上利用 |
| とくとくBBでんき同時申込み | 7,000円 | 端末発送月を1ヶ月目として3ヶ月目までに提供開始が確認できること |
| とくとくBBガス同時申込み | 3,000円 | 同上 |
| (でんき+ガス+オプションの合計) | 12,000円 | 上記3つをすべて満たした場合 |
| 合計最大 | 66,000円 | 14,000+40,000+12,000 |
つまり「最大66,000円」は、他社から乗り換えて違約金の負担があり、なおかつ電気とガスをGMOとくとくBBに切り替え、さらに有料オプションを3ヶ月維持した人の数字です。この4つを全部満たす人はそう多くありません。自分がどの行に当てはまるかを、上から順に数えてみてください。当てはまるのが1行だけなら、あなたの受け取れる額は14,000円です。
💡 このセクションのポイント
「最大66,000円」と「最大90,072円」は別々の見せ方であって、両方をもらえるわけではありません。90,072円のほうは月額値引き50,072円を含んだ数字、66,000円のほうはキャッシュバック側だけを積み上げた数字です。
3. 実質月額を自分で組み立てる
実質月額は、契約期間中に払う総額から受け取れた特典を引き、利用月数で割った値です。GMOとくとくBBのWiMAXで、この式に入る要素のうち金額が確定しているものを並べます。
| 項目 | 金額 | 実質月額への効き方 |
|---|---|---|
| 事務手数料 | 3,300円(税込) | 初期費用として総額に加算される |
| 送料 | 0円 | 加算なし |
| 端末代金 | 33,264円(924円×36回の分割) | 分割相当額が月額から割り引かれ、36ヶ月使えば実質0円 |
| 解約違約金 | なし | 途中でやめても違約金は加算されない |
| プラスエリアモード | 1,100円(税込) | 使った月だけ発生。使わない月は0円 |
| 月額値引き | 37ヶ月で50,072円 | 総額から差し引かれる |
| キャッシュバック | 14,000円〜最大66,000円 | 総額から差し引かれる |
端末代の扱いには注意が必要です。33,264円は「端末購入サポート」で分割相当分が毎月の料金から割り引かれる仕組みなので、36ヶ月使い切って初めて実質0円になります。逆に言えば、36ヶ月より前にやめると残債が残ります。解約違約金がゼロだからいつやめても損しない、という読み方は正しくありません。実質月額を計算するときは、必ず「自分は何ヶ月使うつもりか」を先に決めてください。
肝心の割引後の月額そのものについては、GMOとくとくBBの案内ページの料金表が画像で掲載されており、テキストとして確定した形で引用できませんでした。この記事では推測した月額を置きません。 申込ページの料金表でご自身の目で月額を確認し、上の表の要素と組み合わせて計算してください。数字を当てずっぽうで埋めた実質月額ほど、比較の役に立たないものはありません。
4. 2026年10月1日から、全プラン一律605円上がる
実質月額の計算をこれからする方にとって、いま最も影響が大きい確定情報がこれです。
2026年10月1日の利用分から、月額料金に一律605円(税込)が加算されます。
- 対象: WiMAX +5G ギガ放題接続サービス、WiMAX +5G(3年)ギガ放題、WiMAX2+の各種プラン(ギガ放題/接続/3年/au/レンタル)、とくとくBBホームWi-Fiのすべての料金プラン
- 日割り計算はなし
- 手続きは不要で自動的に適用され、改定後の契約書面は順次再交付される
- 理由として物価高騰・通信回線調達コストの上昇が挙げられている
37ヶ月使う前提で実質月額を出す場合、そのほぼ全期間が10月1日以降にかかります。申込ページに載っている月額に605円を足したうえで計算するのが、これから契約する方にとっては実態に近い数字です。ここを見落とすと、比較表の上では安く見えたのに請求は毎月605円高い、ということになります。
すでに契約している方へ: 9月20日までの解約は契約解除料が無料
この料金改定にともなう特例として、契約解除料の設定があるプランに限り、2026年8月21日〜2026年9月20日の解約は更新期間に関わらず契約解除料が無料になります。更新月を待つ必要はありません。
ただし端末代金の残債は支払いが必要です。前章のとおり端末代33,264円は36回の分割で毎月割り引かれる形なので、36ヶ月に満たないタイミングでやめれば残りは請求されます。「解除料が無料だから今すぐやめても損はない」ではなく、「解除料はかからないが、端末の残債は残る」が正確な理解です。この特例の期間は残りわずかなので、検討している方は残債額を確認したうえで判断してください。
5. キャッシュバックの取りこぼしポイント
金額の大きさより、実際に受け取れるかどうかのほうが手取りを左右します。GMOとくとくBBのWiMAXで、条件を満たしそこねやすい箇所を挙げます。
① セキュリティ系2オプションは「3ヶ月以上の利用」が条件(2026年8月4日から変更)
2,000円の増額を受けるには「インターネット安心セキュリティ」と「スマホトラブルサポート+」の2つを同時申込みし、3ヶ月以上利用する必要があります。2026年8月4日10:00より前は「1ヶ月以上」でしたが、そこから条件が変わりました。
ここが実務上いちばん厄介です。オプションの無料期間は最大2ヶ月しかないため、無料期間中に解約するだけでは3ヶ月の条件を満たせません。3ヶ月維持した場合、スマホトラブルサポート+(月額1,045円、無料は初月のみ)の実費が2ヶ月分でおよそ2,090円、これに安心セキュリティの3ヶ月目分(月額330円〜)が加わります。受け取る2,000円を、支払う実費が上回る可能性があります。
「増額されるなら付けておこう」と反射的に申し込む前に、自分がそのオプションを実際に使うのかどうかで判断してください。使わないなら、この2,000円は取りに行かないほうが手元に残ります。
② でんき・ガスは「3ヶ月目までに提供開始」が条件
とくとくBBでんき(7,000円)・とくとくBBガス(3,000円)の増額は、端末発送月を1ヶ月目として、3ヶ月目までに提供開始が確認できることが条件です。電気やガスの切り替えは申し込んでから供給開始まで時間がかかるため、WiMAXの申込みから日を空けて手続きすると期限に間に合わないおそれがあります。増額を狙うなら、申込みは同時に済ませてしまうのが確実です。
③ 支払いはクレジットカードのみ
WiMAX・WiMAX +5Gの支払い方法はクレジットカードのみです。口座振替、請求書払い、NTTの電話料金合算払い、KDDIまとめて請求はいずれも使えません。デビットカードも不可です。クレジットカードを持っていない方は、そもそも申し込めません。
引き落とし日については「各カード会社の引き落とし日に準じます」という案内で、GMOとくとくBB側で統一の日付が決まっているわけではありません。カード会社ごとに異なるため、締め日を前提にした資金繰りの計算はしないほうが安全です。
④ 解約後の請求は「翌月」に来る
契約解除料や端末代金の残債といった退会に関わる料金は、解約した翌月に請求が発生します。解約した月で支払いが終わったと思っていると、翌月の明細を見て驚くことになります。前章の「9月20日までなら解除料無料」の特例を使う場合も、端末残債の請求は翌月に来るという点は同じです。
6. 向いている人 / 向いていない人
向いている人
- 他社のインターネット回線から乗り換えるところで、解約違約金などの負担が実際に発生する人(最大40,000円の補助が効く)
- 36ヶ月以上使い続ける見込みがある人(端末代33,264円が実質0円になるライン)
- 電気・ガスもまとめて切り替えることに抵抗がない人(12,000円の増額まで届く)
向いていない人
- 短期間だけ使いたい人。解約違約金はありませんが、端末代の残債が残ります
- クレジットカードを持っていない、または口座振替で払いたい人。支払い方法がクレジットカードのみのため申し込めません
- 今どこの回線も使っておらず、乗り換え扱いにならない人。特典の中でいちばん大きい40,000円が対象外になるため、「最大90,072円」という数字を基準に選ぶと期待とずれます
7. よくある質問
Q. 「特典総額最大90,072円」と「合計最大66,000円キャッシュバック」は両方もらえますか?
A. 別々の見せ方であって、両方を上乗せで受け取れるという意味ではありません。90,072円は月額値引き50,072円を含んだ数字、66,000円はキャッシュバック側だけを積み上げた数字です。
Q. 工事は必要ですか?
A. WiMAXはモバイル回線を使うため、回線工事は不要です。現行の端末はポケット型のSpeed Wi-Fi DOCK 5G 01と、ホームルーターのZTE Speed Wi-Fi HOME 5G L13です。
Q. 契約時にかかる初期費用はいくらですか?
A. 事務手数料3,300円(税込)です。送料は0円です。端末代33,264円は924円×36回の分割で、毎月その分が料金から割り引かれるため、36ヶ月使えば実質0円になります。
Q. プラスエリアモードは毎月かかりますか?
A. 利用した月だけ1,100円(税込)が発生します。使わない月は請求されません。実質月額を計算するときは、自分が月にどれくらい使うかで加算するか決めてください。
Q. 10月からの605円の値上げは、今契約すれば回避できますか?
A. できません。改定は2026年10月1日の利用分から、既存の契約も含めた全プランに自動で適用されます。契約時期による除外はありません。
更新日: 2026年9月2日
検証時点: 本記事の金額・条件は、GMOとくとくBBの案内ページおよびサポート情報で2026年8月12日〜9月1日にかけて確認した内容にもとづいています。通信サービスの料金・特典は変動が早いため、申し込みの前に必ず申込ページ側で現在の条件をご確認ください。
利益相反の開示: 当サイトはサービス提供事業者でも販売代理店本体でもなく、紹介リンク経由での申し込みに対して成果報酬を受け取るメディアです。そのうえで、受け取れない可能性のある条件や実費が上回る場合についても、隠さず記載する方針で執筆しています。
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