WiMAXを利用しようかと調べていたら、LTEオプションというのがあってなんだか有料のオプションだということがわかると思います。
LTEオプションというのは一口に言うと、au 4G LTEというau/KDDIの電波を利用できるオプションのことです。
auのLTEが使えて周波数帯がどうちゃらで端末がどうこうで…
ややこしくてわかりにくい!!実際に必要なのかどうなのかを分かりやすく知れればそれでいい!!
という方は非常に多いのでできるだけ噛み砕いて説明していきたいと思います!
LTEオプションとは?
LTEオプションとは1,005円/月(税抜)の有料オプションです。
そもそもLTEオプションとは何か?を知る前にワイマックスの利用している電波のことを知っておくとスムーズに理解することができます。
キーワードはWiMAXとWiMAX2+、au 4G LTEです。
WiMAXとWiMAX2+
まずWiMAXとWiMAX2+の2種類のサービスがあるのがご存知だと思います。
この二つの通信サービスの周波数帯h2.5Ghzの50MHz幅を使用しています。
2015年春からより高速化を目指してWiMAX2+の周波数帯の割り当てが多くなりWiMAXは順次縮小傾向にあります。
ワイマックスでは基本的にこの二つの電波を利用して通信を行うのですが、その他にも利用可能電波があります。
それがau4GLTEです。
au 4G LTE
au 4G LTEというのは本家UQコミュニケーションズのさらに大元である皆さんご存知のkDDI/auが提供している通信サービスです。
au 4G LTEが使用できる周波数帯
800MHz帯(Band 18)10MHz幅×2
1.5GHz帯(Band 11)10MHz幅×2
2.1GHz帯(Band 1)20MHz幅×2
700MHz帯(Band 28)10MHz幅×2
使用できる周波数帯と並べられても何のこっちゃわからないかもしれませんが、800MHz帯はauのプラチナバンドのことです。
プラチナバンドなら耳にしたことがあるかもしれせんが、auでも使用されているこの電波は相当快適に通信ができるのです。
auのプラチナバンドの特徴1
プラチナバンドはWiMAXやWiMAX2+の2.5GHzの周波数帯の直進性のある特徴と比較して、電波が建物などを回り込んだりすり抜けたりする特徴があるので、部屋の外でも室内でもつながりやすいというメリットがあります。
auのプラチナバンドの特徴2
プラチナバンドはつながりやすい特徴の他に、遠くまで電波が届きやすいという特徴も持ち合わせています。
高い山の立ち並ぶ山間部などの地域でも電波を送ることができるので、地方郊外でも安心して通信が行える特徴があります。
auのプラチナバンドの特徴3
そしてなんといってもつながるエリアが広い!というのは最も大きな特徴です。
WiMAX2+の2.5GHz帯でも今や全国のほとんどのエリアで利用できるほどになっていますが、それでもau4GLTEにはかないません。
au4GLTEの人口カバー率は99%を超えていて人口の少ない集落や山奥でも大体利用することができます。
au 4G LTEの特徴
建物が並ぶ場所でも部屋の中でもつながりやすい!
電波が遠くまで届くから地方郊外でもOK!
エリアが広い!
前置きが長くなりしたが、このau4GLTEの電波を利用して通信が行えるのがワイマックスのLTEオプションということになるのです。
ただここで必ず押さえておいて欲しいのが、LTEオプションを実際に利用する時には、ハイスピードプラスエリアモードというモードへの切り替えが必要になるということです。
ハイスピードプラスエリアモードとは?
ハイスピードプラスエリアモードとはズバリLTEオプションを利用できるモードのことになります。
ワイマックスではノーリミットモード・ハイスピードモード・そしてこのハイスピードプラスエリアモードがあります。
ノーリミットモード | ハイスピードモード | ハイスピードプラスエリアモード | |
利用できる回線 | WiMAX | WiMAX
WiMAX2+ |
WiMAX2+
au4GLTE |
速度制限(ギガ放題) | 制限なし | 3GB/3日まで | 7GB/月まで
3GB/3日まで |
速度制限(通常プラン) | 制限なし | 7GB/月まで
3GB/日まで |
7GB/月まで
3GB/日まで |
オプション料金 | ー | ー | 1005円/月 |
ハイスピードプラスエリアモードに設定すれば自動的に切り替わる!
LTEオプションのハイスピードプラスエリアモードの対応機種であれば、設定を行うだけで利用回線を自動的に切り替えてくれます。
例えばWiMAX2+の電波のエリアが圏外だった場合には、自動的にau4GLTE網につなげてくれる優れたモードです。
モードの設定さえしておけばあとは何も気にすることなく、通信を行えます。
ハイスピードプラスエリアモードの設定は簡単で初期費用もなし
ハイスピードプラスエリアモードへの設定は簡単で何も難しい操作はありません。
例えば対応機器であるW03ならホーム画面で【通信モードの設定】を選択して、ハイスピードプラスエリアを選択します。
すると追加料金が発生するというオプション料金の1005円/月がかかってもいいかという案内が出るので【OK】を選択するだけです。
オプションの加入の必要もなく、初期費用も必要ありません。
そして、ハイスピードプラスエリアモードは全く利用しなければオプション料金はかかりません。
ただし注意なのが、月のいつこのオプションを利用しても日割り計算がないということです。
この月はLTEオプションを利用すると決まっている時はいいですが、いつ利用するか定かではない時は気をつけてくださいね。
速度制限には注意
忘れてはいけないのはハイスピードプラスエリアモードにも速度制限があるということです。
基本的にワイマックスのモードではノーリミットモード以外では速度制限があります。
ハイスピードプラスエリアモードでは、月7GB・3日で3GB以上の通信を行うと速度制限がかかることになっています。
・当月の「WiMAX 2+」「au 4G LTE」の通信量の合計が7GBを超えた場合に、当月末までの「WiMAX 2+」「au 4G LTE」の通信速度を送受信最大128kbpsに制限します。
(通信速度の制限は、翌月1日に順次解除されます。以下この制限を「通信速度制限(月間7GB超)」といいます。)
・ネットワーク混雑回避のため、前日までの直近3日間で「WiMAX 2+」「au 4G LTE」の通信量の合計が3GB以上となった場合、「WiMAX 2+」「au 4G LTE」の通信速度を翌日にかけて制限します。
UQコミニュケーションズより
この3日で3GB制限はそこまで気にする必要はありませんが、月間7GBは月間7GBの通常プランでも月間無制限でのギガ放題のプランでも、「WiMAX 2+」「au 4G LTE」の合計通信料が月間7GBを超えると速度制限にひっかかるので注意が必要です。
参考記事:WiMAXの3日3GB(ギガ)制限の速度低下を気にしなくていい理由
利用できるおすすめ端末はコレ!
そしてココが最も重要なのですが、このハイスピードプラスエリアモードは利用できる端末が限られているのです。
だからそれほど端末選びはワイマックスを契約するときには大切なのですが、具体的にはハイスピードプラスエリアモード(LTEオプション)を利用できるの機種は以下にになっています。
Speed Wi-Fi NEXT W02
人気の衰えぬ安定端末
W02 2016年2月19日発売
キャリアグリゲーション技術採用で下り最大220Mbps!
対応モード
・ハイスピードモード(220MbpsのWiMAX2+)
・ハイスピードプラスエリアモード(au 4G LTE)
WiMAXが初めての方でも操作が簡単で使い勝手の良い端末!
約2.4インチのカラータッチパネルを搭載。かんたんで直感的な操作が可能です。
電池残量によりキャリアアグリゲーションのオン/オフが切り替わる「ノーマル」を新しく追加。
製造元
・ファーウェイジャパン株式会社
Speed Wi-Fi NEXT W03
最新端末
W03 2016年7月1日発売
過去最速!3つの周波数を束ねて370Mbpsを実現!
対応モード
・ハイスピードプラスエリアモード(au 4G LTE)+(WiMAX2+)
・ハイスピードモード(220MbpsのWiMAX2+)
満を持して登場したWiMAX史上最高の最新機種でW02の後継モデル
ハイスピードプラスエリアモードは利用した月はLTEオプション料1005円がかかります。モードの利用はご自身で設定できるので、全く利用しなければオプション料金はかかりません。
製造元
・ファーウェイジャパン株式会社
WiMAXプロバイダ選びに迷ったらコチラ